加藤のコラム第183号
テンパっていいんだよ
みなさん、麻雀はおやりになります? ボクは好きですが、もう数十年ほど相手はコンピュータばかりです。
麻雀用語だったものが一般的に用いられている言葉ってかなりあるんですよね。たとえばこんな言葉。
安パイ(あんぱい):危険じゃないこと
オーラス:物事の最終局面
断トツ:断然トップ⇒圧倒的に抜きん出ていること
チョンボ:間違いや失敗
対面(といめん):真向いの位置
面子(めんつ):参加メンバー
リーチ:もう一歩で達成できる状況
両面(りゃんめん):表と裏の両方に役割があること
連荘(れんちゃん):同じことが連続すること
さて、ここで取り上げたいのは「テンパる」です。
聴牌(てんぱい)はアガリの一つ手前の段階でリーチが掛けられる状況。つまり、「テンパる」とは、あとはアガるだけという状態になることで、麻雀的にはとても前向きな言葉なのです。
でも、一般的には、緊張したり平常心が保てずにあわてふためいていたりする様子のときに「テンパる」を使います。たまに、「ハイになる」等のクスリ用語と同義として使うこともあるようです。ネガティブな言葉になっています。
せっかく麻雀ではいい言葉なのにネガティブな言葉として汎用されていることは悔しいです。しかし、言葉というのは生き物ですから、使い方が変化していくのは仕方ないことなのですけれど、なんとかポジティブな使い方に戻していきたいという野望を抱いております。
そこで、「テンパってます」と言われた返しとして「あとはアガルだけだね。よかったね」というやりとりを実践したいと思います。テンパっていいんですよ。堂々とテンパりましょう。
自閉症者地域生活支援センターなないろ 加藤 潔