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加藤のコラム

加藤のコラム第126号

今年も自閉症啓発デーはやってくる

 

加藤のコラムでも、4月2日の世界自閉症啓発デーにちなんだ話を書いてきました。

 

2022年4月2日「障がいは関係性の中に存在する」

2023年4月2日「世界自閉症啓発デーです」

 

いずれも、啓発デーのその日にアップしておりましたが、今年は早めにあげることにします。少しでも啓発に寄与できるなら、その日の前から盛り上げた方がいいですから(別にこのコラムごときで世間が盛り上がることはないのですけれど、思い込みは大事です)。

 

今年の自閉症啓発デーには、なないろとして「当事者メッセージ」に動画参加します。今までは当事者の方のみが動画メッセージを寄せる形でしたが、本年度は関係者からの動画メッセージもOKということで、そちらにエントリーさせていただきました。自閉症啓発デーの公式ホームページにアップされたら、新着情報でお知らせいたします。

 

どうですか?見たくなってきましたか?数名でも視聴数が増えれば、早めに啓発デーアピールをする意味があったというものです。

 

さて、最近では自閉スペクトラム症の料理人が主人公の「厨房のありす」や、警察の文書係をしている女性が主人公の「アリステッドとラファエル」というフランスのテレビ番組が放送されていましたね。

そして、ボクが欠かさず見ていた(深夜に録画したのを寝落ちすることなく見ていた)「不適切にもほどがある」というドラマの中でも、未来から来ている社会学者のサカエさん(演じているのは吉田羊さん)が息子の担任の先生と、不登校と発達障がいの関連について話す場面がありました。物語のもうひとつの舞台である昭和61年では、先生も誰も発達障がいをよく知らず、ドラマの中の先生もASDという単語にキョトンとしていたし、当時は不登校ではなく登校拒否という名称が使われていたので、物語の中でも当時の言葉をそのまま使っていました。さすがクドカンさんでございます。もしかしてクドカンさんも自閉スペクトラム症や発達障がいに興味があるのかなあという淡い期待を抱かせてくれるシーンで、ボクの念願である自閉症支援者を主人公にしたドラマをクドカンさんが書いてくれないかなと願っております。

 

クドカンさんにこの思いが届くのなら、早めに啓発デーアピールをする意味があったというものです。しかも、このドラマでサカエさんの息子さんの役名は「キヨシ」でした。ボクも「キヨシ」ですから、運命を勝手に感じているところでございます。

 

というわけで、自閉症啓発デーには、青いものを身に付けて過ごしましょう。

 

自閉症者地域生活支援センターなないろ  加藤 潔