» 素敵な家事スキルを活かしたお手伝い支援自閉症者地域生活支援センター なないろ

なないろの取り組み

なないろ 生活介護の間野淳樹と申します。

なないろが開所し早や2年が経過しました。5月より3年目に突入しましたが、みなさまの「くらし」「しごと」「よか」を支えることをテーマに日々奮闘しています。

今回は、生活介護Oさんの家事活動、トークン支援についてご紹介いたします。

 

【家事活動導入の背景】

Oさんは家事活動が得意な方で、グループホームでは、洗濯物干し・お風呂掃除・机拭きを行い、なないろでは、自身のお部屋の掃除機掛け・床モップ消毒等さまざまな家事活動を行っています。幼少期に培った経験を活かし家事活動に積極的に取り組んでいます。

今回は、グループホームで行っている家事活動をなないろでも般化して実施することにより、得意なことや強みを活かしてなないろで活動をしていただけたらと思い導入しています。

 

【なないろで導入した家事活動】

○導入した活動

・洗濯物干し、お風呂掃除、机拭き、床拭き・消毒

○ご本人にとって優しい配慮

・場面が変わることにより、大きな不安をもってしまう可能性があるため、ご本人が理解できるイラストと文字(平仮名)で分かりやすくお伝えをしています。

 

【実施時の様子】

スキルを活かし、Oさんにとって分かりやすい方法でお伝えすることにより、環境が変わっても混乱する様子なく落ち着いて家事活動が行えています。

 

【トークンエコノミーシステムの導入】

お手伝い活動の報酬としてトークン(代用紙幣)を導入しています。

1日1回お手伝い活動を行い、トークンを貰い、シールが溜まったら、ご本人の好きなお菓子の摂取、カラオケ活動等を検討しています。

初回は、ヨーグルトをお手伝い活動の報酬として召し上がっています。トークンを導入することにより、お手伝い活動へのモチベーション維持、なないろ内での楽しみの増加を期待しています。ゆくゆくは、外出内容、メニューをより増やしていけたらと考えています。

今後もご本人の強みを活かせる環境を作り、作業と余暇のバランスが整った日中生活の提供を目指していきたいと思います。