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加藤のコラム

加藤のコラム第79号

節制できる人はすげえな

 

超一流のアスリートや芸能人の方々は、食事制限したりハードなトレーニングをしたりして、自分をブラッシュアップし続けているわけですが、素直に尊敬します。ボク、節制できないというか、人生において節制なんかしたことないので。

 

お酒は酔っぱらうまで飲みますし、禁煙したことはタバコを吸い始めてから一度もありません。体に悪そうな物を好んで食べるし、体によさそうな物は食べる気にもなりません。自らの肉体をいじめ抜くようなトレーニングもした記憶はないです。ちょっと負荷がかかるくらいのトレーニングでものすごく頑張った気になれる性格ですし。

 

だから、節制できる人はすげえと思います。じゃあ、生まれ変わってそういう人生を選ぶかと言われたらきっと選ばないな。節制という厳しい努力を自分に課してその道を究めるよりは、適当に努力した気になって適当に怠けて「いいとこまでいったんだけど(あくまで勝手な自己評価レベル)、そこから先は行けなかったなあ」と少し話を盛って見栄を張るくらいでいいです。

 

これをボクは「中途半端道」と名付けておりまして、「道」をつければなんかそれなりに中途半端でもいい感じがしませんか。中途半端にしかできない人間でも、中途半端を究めればいいわけです。一流の中途半端になればいいのです。「一流の中途半端って何だよ?」という声が聞こえてきました。中途半端なりに努力とあきらめを繰り返しながら、中途半端であることを恥じることなく生きる、これが「中途半端道」であります。

100点を取れないとしても、30点でもいいわけですよ。0点じゃないから。低くても点数は取り続ける、これも「中途半端道」です。

 

超一流のお笑い能力を持つ松本人志さんは、こう言っています。

「100点は無理かもしれん。でもMAXなら出せるやろ」

 

中途半端なボクは、こう言うしかありません。

「100点は無理。でも何点かは取れるだろ」

 

というわけで、節制できる人への尊敬の念を持ちながら、中途半端な自分に対して卑下もしていない(それを開き直りとも言いますが)加藤であります。命尽きるまで「中途半端道」を進みます。

 

自閉症者地域生活支援センターなないろ  加藤 潔