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加藤のコラム

加藤のコラム第45号

徳政令って、日本史で習いましたよね?

 

ボク、経済という分野はまったくチンプンカンプンです。円安ドル高とか、株価の変動とか、どうしてそういうことが起こるのかさっぱりわかりません。しかも、それは、たくさんの学者さんや政治家の方々が必死になってもコントロールしきれるものでもないわけで、さらにさっぱりわかりません。経済の勉強をしたこともないし…。

 

日本って国としての借金が1,200兆円を超えているそうで、こりゃ返せそうな額ではないだろうなと思うけれど、額が多すぎて、どのくらいのお金なのかイメージすらできません。だいたい、だれに借金しているんでしょう? 国債と呼ばれるものを発行しているということ? そもそも国債っていったい何なの? ほんとにさっぱりわかりません。

 

お金を借金分どんどん刷っちゃって、それをお返しすればいいのにと経済ド素人のボクなんか簡単に考えちゃいますが、お金が異常に流通すると超インフレになって、みんなの生活がおかしなことになっちゃうんでしょうね。インフレ自体もどういうことか、よくわかってないんですけど…。

 

経済のことを勉強していないのは自己責任だと自覚していますが、「あれ?この制度は使えないのかな?」と経済ド素人なりに思うことがあるんですよ。それが徳政令。

 

徳政令って日本史で習いましたよね? ボクの浅薄な知識では、徳政令は借金をすべて帳消しにするというもので、鎌倉時代の元寇以降、何度か行われているはずです。「借金って帳消しにできるんだな。こんな都合のいい仕組みがあったのか」と思った記憶があります。でも、借金を簡単に帳消しにしていたら、他人にお金を貸す人はいなくなるので、個人としての高額な買い物や企業の設備投資ができなくなって、いわゆる経済が回らない状況になるのだろうなとか、銀行みたいな業種が成り立たなくなるなとか、ボクにだってそのくらいの想像はつくので、徳政令はあまりよろしくない法律なのだろうくらいの理解はできます。

 

ただですね、さっきも書きましたけど、国としての借金が1,200兆円を超えているということは…、返す気あるのかな…?(失言です。すみません)返せないのなら、国債買ってくれた人には申し訳ないけれど「国債分は徳政令で帳消しさせていただきます」とちゃんと謝罪して、一度チャラにするしかないような…。何のお返しもなくチャラにするのはあまりに申し訳ないから、ふるさと納税の返礼品を5品プレゼントするとか、始球式ができるとか、映画でセリフが1個もらえるとかの特典をつけたらどうでしょう?

経済ド素人のつぶやきなので、経済にくわしい方の怒りを買ってしまいそうですが、その怒り、どうかチャラにしてください。

 

最後にひとつ。ド素人にはド素人ならではの素朴な疑問や思いつきというのがあるものです。ボクらの職場にもたとえば福祉以外の方々が見学体験に来たり、福祉未経験の新人職員が入ってきたりします。実は、福祉に染まっていないときに感じること(「どうしてこんなことやっているんだろう」とか「なんか変だよな」みたいな思い)の中に現状を改善するためのヒントがたくさんあるはずというのが加藤の持論のひとつです。

というわけで、しつこく繰り返しますが、経済ド素人の浅はかな考えを寛大な気持ちでお許しくださいませ。

自閉症者地域生活支援センターなないろ  加藤 潔