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加藤のコラム

加藤のコラム第30号

 

「最後の晩餐で食べたいものは?」の質問の意味

 

バラエティ番組などで時折出される質問に「最後の晩餐で食べたいものは?」があると思います(そんな番組見たことないと否定されると話がまったく進まなくなるので、この点はおおらかな気持ちでご了承ください)。

 

返答には3タイプあるなと思っていまして、

1)質素と思われるようなメニューを答える~みそ汁とか焼鮭とか

2)思い出の味を答える~あのとき食べたカツ丼とかあそこで食べた海鮮とか

3)食べたことのないものを答える~トリュフとかA5ランクのステーキとか

ただ、番外編として、

4)明日で人生が終わるときに食欲なんてあるわけない

という返答もそりゃあるだろうとは思うのですが、ほとんどのタレントさんは1~3のうちのどれかの返答をされるように思います。

 

この返答にはいろいろな背景があるよなあと、ある日ふと思ったのでした。

だいたいにおいて、人生最後の日に食欲はたぶんないので、この質問にはきっと意味がないとは思うのですが、それでもなお誠実に質問に答えるって、すばらしい人間性だなと感じます。もちろんウケをねらって4のような答えを上手に笑いにつなげて返せる人もいるでしょうから、その場合も誠実です。意味がないかもしれない質問を無駄にせず意味あるものにしているわけです。

「最後の晩餐で食べたいものは?」の質問は、誠実度チェックに使えますね。

 

そして、質素と思われるようなメニューを答える人はきっと「図に乗らないことを自分に課している謙虚な人」であり、思い出の味を答える人はたぶん「今までの出会いに感謝をする慈悲深い人」であり、食べたことのないものを答える人はおそらく「好奇心やチャレンジ精神にあふれた前向きな人」なのだと思います。また、食欲なんてあるわけないと答える人は「現実的な発想で物事を考える理論的な人」か、笑いにつなげる人であれば「人とは異なる視点から話題を広げたり場を盛り上げたりするサービス精神旺盛な人」なのでしょう。

「最後の晩餐で食べたいものは?」の質問は、人間性チェックにも使えそうです。

 

つまり、この「最後の晩餐で食べたいものは?」の質問、奥深いところを覗ける便利な質問かもしれません。ちなみに、加藤がもし本当に最後の晩餐をするとしたら、最後が怖くてたまらないので、ひたすら飲みまくってベロベロになって寝落ちします。これはどういう人間性としてチェックされるんだろう?

 

自閉症者地域生活支援センターなないろ  加藤 潔